用語集

印刷でよく使う用語集をご用意いたしました。

旗の種類

のぼり (ノボリ)

のぼりとは旗竿にくくりつけた縦に細長い幕のことで、日本では戦国時代に武将が戦場で敵と見方の区別をするための目印である旗印として紋所や文字などを入れたことが起源とされている。この時代、のぼりは「旗差物」や「御旗」等と称された。一般的なのぼりは、旗竿がL字を逆さにした形状で、旗の上辺と一方の側面の何点かで結わえている。今日の日本では、屋外で周囲に広く知らせたい内容を文字で記入してあることが殆どである。

紅白幕 (コウハクマク)

紅白幕は、結婚式や祭りなど祝い事で使用される紅白の2色で構成される幕である。入学式や卒業式など慶事全般に使いますが、青白幕を使うのは地鎮祭の時です。大手建設業者によると、建設業界ではこれを「浅黄幕」と呼んでいます。 また、紅白はハレを意味し、祝いの席の紅白幕や紅白餅など縁起物で用いられている。これは、赤が赤ちゃんというように出生を意味し、白が死装束の色のように死や別れを意味するところから、人の一生を表すという説、または花嫁衣裳の色であるという説、あるいは日本では古来から赤飯を炊いてお祝いしていたことから、赤飯の色であるという説など、様々な説がある。

鯨幕 (クジラマク)

鯨幕は、通夜や葬式などの弔い事で使用される白黒の2色で構成される幕です。名前は、鯨の体が黒と白の色であることに由来します。 本来は、弔事・慶事に関係なく使用され、皇室では慶事にも使用する。鯨幕というのは、お葬式などの凶事で使われる白黒の幕のことです。鯨は背の部分が黒く、お腹の部分は白です。さらに皮をはぐと黒い皮の裏側に白い脂肪がついています。そこからの連想で、この白黒の幕を鯨幕というようになったようです。鯨と馴染みの深い日本ならではの連想のようですね。古来、黒色は高貴な色とされ、神事では古くから白黒の鯨幕が使用されているのだそうです。凶事に白黒の幕が使われるようになったのは、大正時代以降、いわゆるお葬式屋さんが使い出したものなので、歴史が浅いようです。

浅黄幕 (アサギマク)

浅黄幕は、浅黄(浅葱色:あさぎ。水色よりも濃い青色。)と白の2色で構成される幕。地鎮祭や上棟式などの神事に使われる。葬儀などにも使われ、紅白幕や白黒二色の鯨幕より古い歴史を持つ可能性も指摘されています。青白幕とも呼ぶ。歌舞伎で、舞台効果のため使用する浅黄色一色の幕も、浅黄幕と呼ばれます。浅葱幕(あさぎまく)とも書く。浅黄(浅葱)とは、薄い青色、水色のことです。舞台前面にこの浅葱幕が吊り下げてあり、一気に振り落とすことによって大道具や登場人物の姿を一瞬にして見せる(あるいは隠す)ようなときに用います。

暗幕 (アンマク)

暗幕(あんまく)は、光を遮断するための幕である。一般に暗幕は黒色であることが多い。黒い幕。舞台裏の目隠しをしたり、舞台空間を入場空間と隔絶したりするのにつかう。

垂れ幕、横断幕 (タレマク、オウダンマク)

イベントの開催告知、祝賀(くす玉にも添えられる場合があり)、スーパーや百貨店などでの新商品やキャンペーンの告知等を布に大きく書いて表示する。また、旗竿に引っ掛けるのぼりという形式でディスプレーする場合もある。横断幕とは、横長の布や紙などに、文字を書いて広く知らしめるための道具で、旗の一種である。側幕ともいう。スポーツの応援などで使用されている。英語ではBannerと言うが、日本語で言う外来語のバナーは、インターネットでリンク先を絵で示す横長の画像としての意味であり、横断幕がバナーと呼ばれるのは稀である。なお、同様のものを縦長にしたものはのぼり。

白旗 (シラハタ)

戦いの結果、降参を表明するときに用いられる。降伏の意思や、戦闘する意思が無いことを表示し、相手に知らせる旗。旗を掲げている者が軍使である事を交戦相手に知らせる為にも用いられる。戦時国際法では白旗に関する規定が明記されている。ハーグ陸戦条約第三章第32条には、白旗を掲げて来た者を軍使とする規定がある。源平合戦においては、白旗は源氏の旗印であったようだ。

大漁旗 (タイリョウバタ)

元来は漁船に掲げて、帰港時に漁獲高が多かったことを知らせる目的で使われている。新しく漁船をあつらえた際に親しい人から贈られる。一般に吉祥文様が描かれ、結婚など船の新調以外でも祝いの品として贈られることがある。漁船が帰港する際、大漁であったことを知らせるために掲げる旗。

旗の色彩 (ハタノシキサイ)

鉄道等交通機関の運行に際して、信号機の代用として手旗により進路の状況の伝達手段として使われる。(赤旗を振る=止まれ等)同様に、工事中の箇所において、工作機械や進来物から安全な場所に退避が完了していることを示すため「白旗」が用いられることもある。

スウィングバナー (スウィングバナー)

斬新で美しいシルエットと、サイズの大きさが魅力のスウィングバナー(スイングバナー)。従来の、のぼりのイメージを一新させた新たなツールは、視覚効果も抜群。販売促進やお店のPRに、ぜひお役立て下さい。1枚よりお客様のご希望に応じてお見積り、製作致します。

フラッグ類

フラッグ (フラッグ)

フラッグは、目的またはシンボルとして掲示されるもので、視認性や他と識別されるために意匠が凝らされた布。もちろん、風にたなびくことから風雨によってほつれたりちぎれたりしないよう補強が施されており、特に綱や竿に結び付ける部分には念入りに補強されている。その用途によって様々な機能が付与された旗も多く、国家やコミュニティなどグループの象徴としての旗や、装飾用のものなどは美しい色合いにあふれた意匠が施されているが、通信用や識別用では他との識別性を重視して、風で多少歪んでいても、見間違えないような共通化されたデザインが施されている。

旗 (ハタ)

目に付くように高いところに掲揚される。その一方でシンボル的な意味合いを持つ旗は、様々な儀式で様々な使われ方が存在する。例えば優勝旗のように一種の記念品として扱われたり、半旗のように意思を表明する手段として、万国旗が本来国家の象徴である国旗を同列に繋げて世界平和や国際協力を願う意味を持つなど、扱われ方によっても意味合いが違ってくる。

手旗 (テバタ)

スポーツ競技の審判や航海士が使う手旗は、位置により様々な意味を持たせた代表的な例。手旗を揚げる者は1つまたは種類の違う2つの旗を持ち、上げ下げや腕との組み合わせたポーズを予めルールや規約にとりまとめて旗を見るものに視覚的に情報を伝える。鉄道員の場合、駅のプラットホームで列車の進入監視業務や出発監視業務を行う時は赤旗を持ち、(手旗を持つ理由は列車が進入する場合や、列車が出発する際に駅のプラットホームなどになんらかの異常がある場合、持っている手旗を振って列車に対していつでも合図をおくれるようにするためである。)連結・解放業務を行う時は、赤旗と共に緑旗も持つ。(手旗を持つ理由は手旗が信号の役割を果たすためである。)旗の形状も色々あり、通常は取っ手の付いている旗が主流だが、南海電鉄では取っ手の付いていない赤旗、緑旗が用いられている。

半旗 (ハンキ)

弔意を表すために旗の布部分を竿の中ほどまで掲げたもの。単純な2値(真偽)の伝達、あらかじめ取り決めた命題が真であるか偽であるかを伝える。コンピュータアーキテクチャにおけるフラグの語源はここから来ている。弔意を表わす場合に半旗を掲げる事がる。その場合は、一旦旗竿の最上部まで掲揚した後、 半旗の位置まで下げて掲げる。半旗として下げる幅については、特に決められていないようだが、半旗である事がはっきり判ればよい。半旗として掲げているのか、最上部まで上げたつもりなのに、ロープが緩んで少し下がってしまったのかを判断できないような、中途半端な掲揚の仕方は好ましくない。一般的な目安として、旗竿が短めのときは国旗の短辺程度、旗竿が長めのときは国旗の長辺や対角線程度下げるのが良い、とか、旗竿の最上部から三分の一程度下げたぐらいが良い、などと言われているようだ。

国旗 (コッキ)

旗の立つ場所や持つものがその図案が示す団体に帰属していることを表す。様々な団体旗が集合している場合、掲げられた団体が一堂に会していることを示している(ただし、万国旗は装飾の意味合いが色濃いことがあるようだ)。国旗の起源は、船舶の帰属国を表すものとしても用いられたところから始まったものが多い。陸上で使うか海上で使うか、且つ民間用か政府用か軍用かで国旗が違う国もある(軍旗・軍艦旗・商船旗など)。又、国旗の色も厳しく定められている国もあれば、大まかとした語で定めている国もある。なお国旗のほかに国章を持つ国が多い。

のぼり (ノボリ)

今日の日本では、屋外で周囲に広く知らせたい内容を文字で記入してあることがほとんどである。以下、代表的な幟が使われる場面を例示する(括弧内は幟に書かれる内容)。1.大相撲興行会場(力士の四股名)歌舞伎を公演する劇場(役者名)2.スーパーマーケット・商店街など(商品やキャンペーン、売り出しの告知:広告)3.神社(例大祭の告知)4.選挙運動(日本では街頭での宣伝活動)5.デモ行進など(日本では労組や団体の幟を掲げることがある)

アドバルーン (アドバルーン)

アドバルーンとは、宣伝方法の一種である。水素やヘリウムを吸入させた係留気球に宣伝用の文が書かれた布をロープで取り付けたもの。宣伝文ではなく、自動車や魚などの模型を吊した変わったものもある。「アドバルーン」は、広告を意味するadと、気球を指すballoon を組み合わせた造語である。今日、屋外用として主に使用されている場所は、郊外の店舗やイベント会場や展示会場などである。そして、近年は屋内展示場、見本市会場、イベント会場、大型ショッピングセンターなどの室内装飾に用いられることも多い。また、従来の紅白アドバルーンに取って代わって、変形バルーンが主流となっている。これらはキャラクターや各種メーカー品、企業ロゴなどが象られたもので、非常に趣向に富んでいる。

アドバルーンの歴史 (アドバルーンノレキシ)

日本では1913年に化粧品会社などが使用したことが最初とされる。当初は広告気球と呼ばれていたが、第1次の隆盛期を迎えるに従いアドバルーンの言葉が広く定着した。しかし第二次世界大戦になると、兵器としても使用可能なことから民間での利用には制限が付くようになり、やがて禁止された。戦後しばらくはGHQにより禁止されていたが、講和条約以降解禁、昭和30〜40年代には大量に用いられ、第2次の隆盛期となった。最近の都市部では超高層ビルの林立により宣伝効果が失われてしまったため、ほとんど見ることがなくなった。また、広告宣伝手段の多様化・発達により、相対的にコストパフォーマンスが低下してきたことも指摘されている。

凸版印刷 (トツバンインサツ)

版の凹凸を利用する印刷法の一つ。非画線部を凹、画線部を凸にして凸部にインクをつけ、紙に転写する方式である。活版印刷(活字や写真凸版・線画凸版、罫線などを組み合わせて版とする)はこの版式である。印刷時での圧力により紙に凹凸ができることがある。また、印刷された文字にマージナルゾーン(インクの横漏れにより、実際の活字の線幅以上の余分な太さとなる部分)が見られるなどの特徴がある。版が鉛製で取り扱いにくいこと、オフセット印刷の発達などにより、活版印刷は廃れた。現在主に行われている凸版印刷は、樹脂凸版印刷およびフレキソ印刷である。樹脂凸版印刷とは、活版の代わりに感光性樹脂を刷版に用いるもので、週刊誌のモノクロページ、シール、ラベル印刷などで使用されている。ただし現在では、週刊誌のモノクロページはほとんど平版オフセットで印刷されるようになった。フレキソ印刷は、ゴムや感光性樹脂の版を用い、刷版にインキを供給する部分にアニロックスロールと呼ばれるローラーを用いる方法である。アニロックスロールは、表面に規則正しい配列で凹みを彫刻し、その凹部に詰まったインキを版に供給するもので、用途に合わせて凹部の線数を選択することができる。印圧がほとんどない「キスタッチ」が理想とされ、段ボールライナー、包装フィルムなどの印刷に使用されている。

平版印刷 (ヘイバンインサツ)

平らな版の上に、化学的な処理により、親油性の画線部と親水性の非画線部を作成して、インキを画線部に乗せて、紙に転写する方式である。一般的にはオフセット印刷と同義で理解されているが、オフセットとはインキが版からゴム版に一度転写されることを指すのであり、本来、平版印刷と言うのが正しい。オフセットする凸版(ドライオフセット印刷など)や凹版(パッド印刷=タコ印刷など)もまれに存在する。石版印刷(リトグラフ、リソグラフィ)も平版の一種。現代日本の出版物は、多くが平版オフセット印刷で刷られている。直刷りの凸版や凹版と違い、刷版上の画像が反転していないので間違いなどを見つけやすい。また高速、大量の印刷に適している。日本において平版印刷が普及した理由として写真植字があげられる。写真植字による版下作成はその後工程として製版フィルム化(集版)が不可欠であり、この工程を経る限り平版印刷が最適であるからである。カラー印刷は殆どすべてこの方式である。

印刷用語

凹版 (オツバン)

版の凹凸を利用する印刷法の一つ。非画線部である凸部のインクを掻き取り凹部に付いたインクを紙に転写する方式である。グラビア印刷がその代表である。グラビア版は、ほかの印刷方法が錯覚を利用して濃淡を表現しているのに対し、凹部分の深さの違いによるインクの量の増減による濃淡の変化が可能であり写真などの再現性に優れ、多用されたことから、写真ページのことをグラビアページと呼ぶようになった。刷版は電子彫刻された銅製のシリンダーを用いるため耐久性があり、大量の印刷に向いている。切手等における単色での印刷の場合、凹版印刷がされる場合が多い。

孔版 (コウハン)

版(油紙など)に微細な孔を多数開けて、圧力によってそこを通過したインクを紙などに転写する方式である。手軽な設備で実現できる。身近な代表例は理想科学工業のプリントゴッコやリソグラフ(製品名)。複製絵画に使用されるシルクスクリーンや、謄写版(ガリ版)も孔版の一種。文字や画像の印刷に限らず、物体表面に各種の機能性材料の皮膜を形成する技術として広く用いられている。一例では、カラーブラウン管のシャドーマスクや液晶表示装置のカラーフィルターといった部品が、印刷技術を用いて製造されている。

Press と Print (プレストプリント)

パソコンなどのプリンタからの「プリントアウト」と、印刷会社にあるような印刷機による「印刷」は、まったく別のものとも言われるが、ともに「印刷」と訳される。後者はプレスと呼んで区別されるが、これは印刷機が刷版を用紙に対して圧力をかけて(=プレス)画線部を印字するためである。このプレス機構はそもそも近代的な印刷の初発的段階から存在し、グーテンベルクがブドウ絞り器から着想を得て開発したものと言われる。大量印刷(すなわちマスメディア)と「プレス」はその後不可分に結びつき、報道のことをプレスとも言うようになった。

インクジェット (インクジェット)

インクジェットとは、インクを微滴化し、被印字媒体に対し直接に吹き付けて印刷を行う方法のこと。オフセット印刷のように版下を作製する必要がなく、複写機やレーザープリンターなどで使用されている電子写真方式のような加熱定着処理も不要で、機構が単純であるという特長をもつ。また色当たりのコストも他の印刷方法と比べて低く抑えることができるため6色や7色、さらに10色を超える多色刷りの実現も比較的容易である。個人向けのプリンタで現在最も広く普及している方式。インクを吹き出す機構は各社で異なっている。

コンティニュアス型 (コンティニュアスガタ)

ポンプによってノズルから連続的に押し出されたインクは超音波発振器によって微小な液滴となる。インク滴は電極によって電荷が加えられ、印字の必要に応じて偏向電極で軌道を曲げられて紙面の印字面に到達する。偏向電極で曲げられなかったインクはガターと呼ばれる回収口に吸い込まれ、インクタンクに戻り再利用される。印刷していないときもインクは常に連続的に噴射されているのでコンティニュアス型または連続吐出型と呼ばれる。

オンデマンド型 (オンデマンドガタ)

印字時に必要なときに必要な量のインク滴を吐出する方式である。吐出後のインク供給には毛管現象を利用しているために、高粘度のインキは使用できないこと、インキ滴の生成速度が毎秒10滴程度であるなどの欠点があるが、構造が簡単で小型化やマルチヘッド化がしやすいなどの長所がある。家庭用のインクジェットプリンターは、ほぼすべてオンデマンド型である。オンデマンド型はインク滴に圧力を加える方法により、ピエゾ方式・サーマル方式・静電方式に分けられる。

色インク (イロインク)

インクジェットプリンターでカラー印刷を行う場合は、マゼンダ (M)・シアン (C)・イエロー (Y) を混ぜて他の色を表現する減色法(減色混合)が使われる。黒色は、この三色を混ぜることで理論的には表現できるが、完全な黒色にすることは難しく、また三色のインクを同時に使用することはインク使用量を増やす結果となるため、黒色表現のためのブラック (K) インクを搭載していることが多い。通常はCMYKの4色のインクで表現できるが、発光色などを表現するなど色空間を広くするために追加のインクを搭載する高級機種がある。

染料系インク (センリョウケイインク)

染料系のインクは被印字媒体に対して色素を染み込ませて色をつける。初期のインクジェットプリンターに採用され、現在でもインクジェットプリンター用のインクとして広く普及しているものある。染料系インクの長所は以下の通りである。1.色再現性が高い。2.光沢が出やすい。短所は以下の通りである。1.耐水性が低い。2.水に濡らすと、にじみが生じやすい。3.耐光性が低い。4.太陽光などが長時間当たると、色あせ(退色)を起こしやすい。

顔料系インク (ガンリョウケイインク)

顔料系のインクは、インクの色素が被印字媒体表面に固着して色をつける。顔料系インクの特徴は以下の通りである。1.耐水性が高い。2.耐光性が高い。短所は以下の通りである。1.耐摩擦性が低い。2.印刷面をこすると色落ちしやすい。3.溶液としての安定性が悪い。4.粒子であるため比較的ノズルの目詰まりを起こしやすい。5.光沢が出にくい。

その他のインク (ソノタノインク)

水溶性インクは紙や布などの液体を吸収する素材に対して有効であり、金属やプラスチックなどの媒体には印刷できない。これらの素材で使用されるインクジェットプリンターには油性インクが用いられる。更には加熱して溶融状態で塗布するソリッドインク、インク着弾時に紫外線や電子線など電磁波を照射してインクを固まらせるUV硬化インクなども存在する。また、屋外広告など特に耐候性が求められる分野では、ソルベントインクなどの有機溶剤系インクが用いられる場合もある。

プリンター用語

シルク印刷 (シルクインサツ)

曲面にも印刷が可能なため、布・ガラス・金属・プラスチックなど紙以外の素材にも幅広く用いられることが多いのが特徴で、プリント基板や計器の目盛り、液晶ディスプレイなどにも利用されています。にじみ出るインキ量を多くすれば印刷物に立体感を与えることも可能です。家庭用年賀状印刷機もこの原理を利用しています。孔版印刷は、布の網目を利用して版の穴からインキを通して転写する印刷方式です。同じ原理のものにはシルクスクリーン印刷がありますが、以前はシルクを使っていたことからシルクスクリーンと呼ばれるようになりました。

青焼き (アオヤキ)

集版完了原稿の画像や文字の正誤、大きさ、位置などを校正するために使用するもの。ネガ原板用、ポジ原板用がある。印刷用のフィルムを作成したあとに、そのフィルムからジアゾ感光紙に感光させて焼き付けたもの。製版の結果をチェックする「製版校正」に使う。文字や写真が青くなるのでこの名がある。藍焼きとよぶこともある。写真は正しい位置に入っているか、網の濃さは指定どおりになっているかなどのチェックをするためのもので、ゲラの校正とは異なり、文字校正などはしないのが原則である。直す部分が多ければフィルムの作り直しとなり、予定外の手間とコストがかかる。

アート紙 (アートシ)

光沢のある用紙で、紙面の平滑が優れ、白色度も高いため、細かい写真版の印刷に利用される。 特アート、並アートの2種類あり、特アートは原紙に上質紙を、並アートは中質紙を使い、原紙表面に白土(クレー)、硫酸バリウムなどの顔料をガゼイン・デンプンなどの糊と混ぜ合わせたものを塗布し、乾燥後、スーパーカレンダーで光沢をつけたもの。 原紙両面に塗布したものを両面アート、片面に塗布したものを片面アートという。

網点 (アミテン)

凸版や平版で、印刷絵柄の濃淡を表すのに、色点の大小に分解して再現する網のような点。グラデーションの再現やカラー印刷に使われる。印刷された写真や、薄く塗りつぶされた部分を拡大してみると、細かい点の集まりでできていることがわかる。これが網点で、なめらかな濃淡を印刷で表現するために製版段階で作成する。 略してアミともいう。

色分解 (イロブンカイ)

多色刷りの絵柄をスミ版、赤版、黄版、藍版などに分解して、フィルムポジを作成する際の作業。通常、スキャナーで絵柄を読み取り、デジタル分解する。色分解とは、カラー原稿を色成分に分解することである。印刷には減法混色になるので、通常はC(シアン)、M(マゼンダ)、Y(イエロー)、K(ブラック)の4色に分解するが、ディスプレイでは3原色(RGB)で分解する。Adobe PageMakerやQuarkXPressなど4色分解をサポートしたソフトウェアを使えば、CMYKの4色用の製版フィルムを作成することができる。なお、印刷原稿では再現領域を広げるため、特色を加えて分解、印刷することもある。

員数 (インズウ)

白紙、刷本、仕上がったものなどの数量を数えること。

裏移り (ウラウツリ)

枚葉印刷機の場合、紙は印刷機の排紙部(デリバリ)で紙受け台の上に刷本が積み重ねられるが、このとき積み重ねられる刷本の重さで、インキがその上にある刷本の裏面に付着して汚すこと。裏付きともいう。紙等の印刷物を表面の印刷インクやペンのインクがまだ乾いていない状態で複数枚重ね合わせたとき、上側の印刷物の裏面にインクが転写されてしまう現象のこと。 インクが乾ききらない状態で圧力が掛かるような裁断などの作業を行なうと起こりやすい。紙むけを伴う場合はブロッキングと呼ばれる。

裏抜け (ウラヌケ)

印刷用紙が比較的薄いときなどに、表側に印刷したインキが裏側に染み透ること。片面から印刷した絵柄や文字が反対側に抜けて見えること。

OPニス (オーピーニス)

印刷物の表面に光沢をつけるために印刷するオーバープリントワニス。ダンボール箱などに使うニスでインクと同じように塗装して使うことが多い。光沢、耐水性、剥離性、耐熱性、耐摩擦性、ノンスリップ性などいろいろな性質のものがある

オフセット印刷 (オフセットインサツ)

印刷形式の1つで、インキの着く部分(画線部)とインキの着かない部分(親水部)とに分けられた版(PS版)にインキローラーによってインキを乗せ、版の 画線部に着いたインキをゴム製シート(ブランケット)の巻かれたローラーに転写した後、紙にブランケット上のインキを移していく印刷方法。1つの版で多数 の印刷が可能である。印刷技術のひとつ。実際に印刷イメージが作られている版と紙が直接触れないのが特徴。版に付けられたインキを、一度ゴムブランケットなどの中間転写体に転写(offset)した後、紙などの被印刷体に印刷するため、オフセット印刷と呼ばれる。

印字用語

オフセットダブリ (オフセットダブリ)

オフセット多色印刷機で調子の悪い時などに、前胴の印刷画線のインキの一部が後胴のブランケット上に転移し、次の印刷された画線上に位置が少しズレて、ダブって印刷されるトラブル。オフセット印刷機に特有のトラブルで、絵柄再現網点が少しずれて二重に重なって印刷される現象。

タペストリー (タペストリー)

織物の一種で、壁掛けなどに使われる室内装飾用の織物。タペストリーは英語で、仏語のタピストリーからきている。製織の技術では日本の綴織(つづれおり:平織の一種で、太い横糸で縦糸を包み込むことで、縦糸を見えなくして横糸だけで絵柄を表現する織物)に相当するものである。しかし、規模、用途、材料、様式などは東洋のものとはかなり異なり、完成までに3年を要する作品もある大変に高価な物であった。最盛期は中世末期であり、現在では、ゴブラン織とも呼ばれる。

階調 (カイチョウ)

写真などのハイライトからシャドウに至る濃度の段階をいい、グラデーションともいう。色の濃淡を表すグラデーション(gradation)、つまり色の段階のこと。例えば白と黒の場合、その中間には灰色があり、さらに灰色には薄いものや濃いものがある。この段階を多く取ることで、白と黒のたった2色でも、滑らかな色の変化を持った表現力豊かな画像を構成することができる。

角トンボ (カドトンボ)

台紙の四隅に仕上がりと断裁の見当アタリを示すトンボで、仕上がりトンボともいう。印刷した後に、仕上がりサイズに裁断するための位置を示す線。カラー印刷の場合は、色のずれを防ぐための見当合わせの役割も持つ。レイアウトソフトでは、プリントのコマンド内のオプションを選択することにより、自動的につけることができる。コーナートンボ、裁ちトンボ、クロップマーク、レジスターマークともいう。

かぶり (カブリ)

断裁機を用いて、用紙または本を断裁したとき、断裁面が湾曲して寸法の誤差が生じることをいい、刃が摩耗して切れ味が悪いか、また断裁機が摩耗しているかのいずれかに多く原因している。

紙くせ (カミクセ)

湿度の変化によって生ずる紙の寸法の変化を,通常,紙くせといいます。紙くせには例えばカール・おちょこ・波うちなどがあります。カールとはイラストにあるように紙が一万に丸まることであり,おちょこは四隅がまるまることです。波うちは紙がウエーブすることです。こんな紙をすぐに印刷機にかけると,しわやくわえじりの詰まり又広がりを生じ,見当不良を招きやすくなります。

紙むけ (カミムケ)

インキのタック値が増大したり、印刷速度が速くなると、紙の表面の繊維や塗布物がむけてくることがある。紙むけとは,印刷時インキのタックが大きかったり,また,印刷用紙の表面強度不足や,塗工層の接着力不足などの原因で,紙がむけることです。

カラーバランス (カラーバランス)

カラーフィルムの3原色の発色性の釣り合いや、分色版の釣り合いのことをいい、このバランスがとれていることが大切。ディスプレイで調整できるR(赤)・G(緑)・B(青)のバランスのこと。最近では色温度を変更できるディスプレイもあり、プリントアウトのイメージに近い8000゜Kや自然光に近い7200゜Kといったカラーバランスに設定できるものもある。

カラーチャート (カラーチャート)

製版、印刷の標準にするため、標準の用紙とインキで3原色とスミ版の各版の網点面積率を段階的に変化させて重ね刷りした演色図で、網点面積が0〜100%の11段階のもの、16段階のものなどがある。

観音折 (カンノンオリ)

折り方の一種で、見開きページの両側が内側に折りたたまれたもの。両端が折られているものを両観音折ともいい、これに対して一方のみが折りたたまれているものを片観音折といい、本の目次や折表などに使われる。

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